雨漏りは、実際に水が垂れてきた場所と、雨水が侵入した場所がまったく異なることが少なくありません。
そのため、目視や経験だけで原因を特定するのが難しいケースもあります。
そうした中で有効なのが、「紫外線検査液」を用いた雨漏り調査です。
今回は、その仕組みとメリット、活用される場面についてご紹介します。
紫外線検査液とは、紫外線(ブラックライト)を照射することで発光する特殊な液体です。
この検査液を建物の外部(疑わしい侵入箇所)から流し入れ、室内側での発光を確認することで、雨水の通り道を特定するという調査方法です。
主に以下の特徴があります。
•通常の光では目立たないが、紫外線で光る
•水に混ぜて使用するため、実際の雨の流れと近い形で確認できる
•無色透明で、建材や室内を汚しにくい
•微細な浸入経路でも発見できる
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調査の流れ
紫外線検査液を用いた調査は、以下のようなステップで行われます。
1.雨漏りの可能性がある外部箇所を確認
2.検査液を適切な場所に投入し、建物内部への浸入を再現
3.室内側で紫外線ライトを使用し、発光の有無をチェック
4.雨水の通り道・浸入口を特定し、記録・報告
この方法によって、従来の調査では特定が困難だった原因箇所を可視化することができます。
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紫外線検査液が効果的なケース
•目視では確認できない微細な隙間からの浸水
•雨が降った後にだけ起こる、原因不明の漏水
•天井や壁の広範囲にシミが広がっており、流入経路が複雑な場合
•他の調査法(サーモグラフィ・散水など)では特定できなかったケース
こうした状況では、補完的な手法として非常に有効です。
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サーモグラフィ調査との併用で、さらに精度の高い診断へ
株式会社サーモグラフィ検査では、赤外線サーモグラフィによる温度変化の可視化と、
紫外線検査液による浸入経路の追跡を組み合わせることで、より精度の高い雨漏り調査を実施しています。
サーモグラフィで「湿気の存在」を特定し、紫外線検査液で「水の動線」を明確にすることで、
根本原因の特定から再発防止までを一貫してサポートします。
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まとめ:紫外線検査液は、雨漏り調査の“最後の決め手”になることも
•雨漏りの水の通り道を、光で“見える化”する特殊調査法
•微細な浸入経路や複雑なケースでも、原因を的確に特定
•サーモグラフィと組み合わせることで、さらに確実な診断が可能
「何度修理しても再発する」
「原因がどうしてもわからない」
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、紫外線検査液を用いた調査をご検討ください。
株式会社サーモグラフィ検査が、確実な原因特定と再発防止のご提案をいたします。
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